2.2.2 [上級者向け] 特殊な方法での静止画撮影 (Raw、AEB、低速度撮影、連写、超解像)

Rawでの静止画撮影

Rawで静止画を撮影すると、Raw (dng) 形式とjpg形式の両方で記録されます。以下の画像はjpg画像です。
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Raw形式では6つのレンズで撮影した画像を加工されていないDNG画像で保存します。この画像は後で8K / 3Dパノラマ写真に合成でき、画像の精細度を最大限に保存しています。Raw形式で撮影する場合は高画質に設定し、光度差の大きい環境で撮影することをお薦めします。Raw画像の後処理にはPhotoshopが必要になる場合があります。
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Stitcherを使用する場合、色補正機能はjpg形式でスティッチングされた写真でのみ有効になることに注意してください。dng (RAW) 形式の写真ではスティッチングのみ行われます。Raw画像に色補正を行う場合はPhotoshopを使用してください。

AEB (オートブラケット)

オートブラケット (AEB) モードでは、異なる露出で連続 3、5、7、9 枚の写真を撮影し、ラチチュードの広い (高ダイナミックレンジ (HDR)と呼ばれます) 1枚の写真に合成します。このモードは明暗が大きな動いていない被写体を撮影する場合にお薦めします。
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例えば、上の写真には木陰の中の様子が写っていますが、木陰に露出を合わせるため太陽を含む空の部分が露出オーバーになっています。オートブラケットモードを選んで露出の異なる9枚の写真を撮影し、Stitcherで1枚の写真に合成すると、写真の適正露光範囲を大きく改善することができます。露出アンダーや露出オーバーにならずに、暗い部分や明るい部分の詳細が再現できるようになります。
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低速度撮影

低速度撮影する場合、撮影インターバル時間は2秒以上で、シャッター速度よりも少なくとも2秒長くなるように設定してください。例えば、インターバル時間を3秒に設定すると、シャッター速度は最小の1秒に設定されます。写真をraw+jpgで保存する場合、記録速度の制限により最小撮影インターバル時間は4秒となります。各レンズで撮影したjpgファイルはSDカードに保存され、dngファイルは6枚のMicroSDカードに保存されます。

連写

連写モードでは同時に10枚の写真を撮影します。連続撮影はカメラのシャッター速度で撮影するため、連写モードでのシャッター速度は最速で1/10秒となります。10枚の連続写真はエクスポート可能です。このモードは動いていない被写体を撮影する場合に使用します。
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連写超解像撮影を行う際、後処理で12Kの超解像画像を合成したい場合は、止まっている被写体を撮影する必要があります。その理由は、10枚の写真を連続撮影する時間はシャッター速度と撮影間隔に制限され、それ以上高速に撮影することができないためです。被写体が動いていると合成画像ではゴーストのようになります。撮影例は2.3.2でご紹介します。