1.1.5 カメラの接続モード

Insta360 Titanはさまざまな接続モードを提供します。これらのモードには、FarSight 、有線接続、WiFi接続の3種類があります。PCやiPad、スマートフォンにカメラを接続して遠隔操作することができます。有線接続ではネットワークケーブルやLANが利用できます。カメラは遠距離でも安定して信号を受信できるFarSight 接続で遠隔操作することを強くお薦めします。

FarSight対応のデバイスがない場合は、WiFi接続が便利でよく使われます。モバイルアプリを使用すると2種類の方法でカメラと接続できます。その方法とはLAN接続とアクセスポイント接続で、次のような特徴があります。アクセスポイント接続は使いやすく高速で、接続可能距離は通常5~10メートルなので、野外での使用やすぐにプレビューを見たい場合に適しています。しかしLANが十分安定していて信号到達範囲が広い場合は、カメラとの安全な接続可能範囲が理論上広くなるLAN接続を優先的に選ぶことができます。

それぞれの接続方法について、以下で詳しく説明します。

FarSight 接続

  1. FarSightの送信機と受信機それぞれにアンテナを装着します。

  2. TitanのSettings (設定) で、「Ethernet」を『DHCP』に設定します。
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    カメラのアクセスポイント (WiFi) を無効にしてください。
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  3. カメラとFarSight 送信機の電源を入れます。送信機の電源を入れてから使用できるまで15秒かかります。

  4. 送信機とTitanをネットワークケーブルで接続します。カメラの画面にIPアドレス 192.168.100.XXX が表示されるのを待ちます。IPアドレスが表示されるとカメラとFarSight 送信機の接続に成功したことになります。しばらく待ってもIPアドレスが表示されない場合は、IPアドレスが正しく表示されるまでケーブルをつなぎ直してください。送信機は出荷時に同梱されるクリップで三脚に固定することができます。

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  5. 受信機の電源を入れ、スマートフォンやiPadと受信機をUSBケーブルで接続します。iOSを例に説明します。15秒ほど待つと、iPhone / iPadの設定 (一般にはシステム設定メニュー) に「Ethernet」オプションが表示されるので、クリックしてEthernet 設定に移ります。「conFig. IP」を『自動』に設定し、IPアドレスが『192.168.100.XXX』になっていることを確認します。Androidの場合、ほとんどのAndroidデバイスには「Ethernet」オプションはありません。お手元のデバイスと受信機をUSBケーブルで接続すると設定の準備は完了です (サポートするAndroidデバイスについては下記の互換性リストを参照してください)。

    しばらく待った後でもIPアドレスが利用できない場合は、USBケーブルを再度つなぎ直して、IPアドレスが表示されるまで再接続してください。

    受信機をPCと接続する場合は、ネットワークケーブルを使用してください。接続後に「computer network」を『DHCP』に設定すると、受信機が割り当てたIPアドレスが自動的に取得できます。

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  6. カメラの画面に表示されたIPアドレスと受信機に割り当てられたIPアドレスが192.168.100.XXX であることを確認してください。このように設定されていれば、カメラとFarSight は正しく通信できます。この時点で、受信機に接続したデバイスで制御アプリを起動します。受信機はカメラ画面上部に表示されるIPアドレスを入力して接続できます。受信機につながっているデバイスがPCの場合は、カメラ画面の上部に表示されるIPアドレスを入力すると、カメラと受信機が接続します。

  7. FarSight 受信機の互換性リスト (デバイスは随時追加されます)
デバイス OS
Huawei P9 Android 7.0またはそれ以降のバージョン
Huawei P10 Android 7.0またはそれ以降のバージョン
Huawei Mate9 Android 8.0またはそれ以降のバージョン
Huawei Mate10 Android 8.0またはそれ以降のバージョン
Huawei Honor V10 Android 8.0またはそれ以降のバージョン
Samsung Galaxy S8 Android 8.0またはそれ以降のバージョン
Samsung Galaxy S9 Android 8.1.0またはそれ以降のバージョン
Google Pixel 2 Android 8.1.0またはそれ以降のバージョン
Moto X Pro Android 5.0.2またはそれ以降のバージョン
iPhone & iPad iOS 10.3またはそれ以降のバージョン



有線接続 -- DHCP モード
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  1. Titanのsettings メニューで「Ethernet」を『DHCP』モードに設定します。
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  2. Titanをネットワークケーブルでルーターと接続します。ルーターの割り当てモードはDHCP とし、PCをルーターのLANに接続します。

  3. カメラとPCが同じLAN上にあることを確認します。PC上で制御ソフトウェアを起動し、カメラ画面上部に表示されるIPアドレスを入力します。

有線接続 -- 直接接続モード
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  1. Titanのsettings メニューで「Ethernet」を『Direct』モードに設定します。
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  2. TitanをネットワークケーブルでPCと接続します。LANポートのないPCと接続する場合は、USB-LAN変換アダプタが必要です。このモードではTitanのIPアドレスは192.168.1.188に固定されるので、PCは192.168.1のセグメント内で静的IPを設定する必要があります。PCのIPアドレスは192.168.1.100、サブネットマスクは255.255.255.0に設定することをお薦めします。
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    (WindowsのIPアドレス設定画面)

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    (Mac OS のIP設定画面)

  3. 上の設定が完了したら、制御ソフトウェアで192.168.1.188を入力して接続します。

WiFi 接続 – デバイスをカメラのアクセスポイントに接続する
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  1. カメラ画面のホームページ画面にあるWiFiロゴをクリックすると、カメラのアクセスポイントが有効になります。

  2. デバイス (スマートフォン、タブレット、ノートPC) の電源を入れ、近くのWiFiアクセスポイントを検索すると、「Insta360-Titan-XXXXXX」というアクセスポイントが見つかります。このアクセスポイントをクリックして『88888888』 (8を8回繰り返す) を入力し接続します。

  3. 接続するとデバイスとカメラは同じ無線ネットワーク内にあることになります。デバイスの制御ソフトウェアでIPアドレス『192.168.43.1』を入力し、クリックして接続します (スマートフォンのアプリはワンキー接続として接続モード2を選べます)。
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