8.4 その他のよくある問題

8.4.1 ファームウェアのアップグレードおよびロールバックのチュートリアル

  • ファームウェア更新と再起動の手順

  1. バッテリー残量が30%以上あり、電源アダプターが接続されていることを確認します。カメラの電源がオフの場合は「POWER (電源)」ボタンを押して起動します。

  2. 最新のファームウェアを格納したSDカードをカメラに入れます。

  3. SDカード内の古いバージョンのファームウェア (.binファイル) が消去されており、またダウンロードした最新ファームウェアのファイル名 (Insta360_Pro2_Update.bin) が変更されていないことを確認してください。ファイル名を変更すると最新ファームウェアが認識されず更新できません。

  4. 上の準備完了後にカメラを再起動すると、カメラはファームウェアを更新します。更新処理が完了するとカメラはもう一度再起動します。

  5. 設定の「Info (情報)」をクリックするとカメラのバージョンとPro 2のシリアル番号が確認できます。
  • ファームウェアを古いバージョンに戻す方法

    ベータ版のファームウェアを古いバージョンに戻したい場合は、最初にカメラのファームウェアのダウングレード制限を解除してください。解除手順は以下の通りです。

  1. Pro PC (バージョン 1.3.0またはそれ以上) でカメラに接続します。

  2. カメラと接続したら「Camera settings (カメラ設定)」を開き、カメラアイコンの下にある「Unlock firmware degrade (ファームウェアのダウングレード制限を解除)」をクリックします。

  3. 制限を解除した後は、カメラのファームウェアを通常の更新方法で任意のバージョンに更新できるようになります。

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8.4.2 動作温度と極限環境

Pro 2が最適な動作条件にあることを保証する環境温度は0〜40℃です。

Pro 2が正常に動作し続けるには放熱が必要なためカメラに放熱穴が開けられているので、Pro 2は防水防塵ではありません。従って、故障して使用不能にならないよう、極度に湿度の高いまたは埃の多い環境にPro 2を設置しないでください。

8.4.3 カードの書き込み速度が遅い、撮影中にオーバーヒートする

高解像度動画を繰り返し録画すると、複数のファイルが生成されることでデータフラグメントが蓄積し、カードの書き込み速度が遅くなります。そのため、記録媒体は定期的にフォーマットすることをお勧めします。特に重量な撮影を行う前はフォーマットしてください。

Pro 2にはスタンバイフォーマットの機能があります。簡単に操作できコンピューターでフォーマットするよりも短時間で完全なフォーマットが可能なので、記録媒体はカメラでフォーマットすることをお勧めします。

スタンバイフォーマットの操作手順は以下の通りです。

  1. スクリーンメニューのカメラ設定で、「Settings -Storage-Storage Space (設定 – ストレージ - 空き容量)」に進みます。

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  2. ここでカメラに挿入されている記録媒体の全容量と空き容量が確認できます。記録媒体を選択して「Power (電源)」ボタンを押すと、カメラはフォーマットするかどうかの確認画面が表示されます。ここで再度「Power (電源)」ボタンを押すと、選択した記録媒体のフォーマットを開始します (フォーマットする前に記録媒体のデータをバックアップしてください。フォーマット完了後はデータをリストアできません)。

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    (1) フォーマットに成功すると、フォーマット完了後に「Formatted success (フォーマット成功)」と表示されます。

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    (2) 「Formatted completed with fragments left (フォーマット完了、フラグメントがあります)」と表示された場合、フォーマットは完了しましたがファイルのフラグメントが残っていることを表しています。そのSDカードは指定された形式でフォーマットできないので、カードのメーカーに修理を依頼するか、新しいカードに交換してください。

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  3. フォーマットの完了後に「Failed (失敗しました)」と表示された場合、フォーマットが失敗したことを表します。記録媒体が書き込み禁止になっていたり破損したりしていないかを確認してください。書き込み保護を解除した後は再度フォーマットしてください。

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  4. Pro 2は6枚のMicroSDカードを同時にフォーマットできます。MicroSDカードをどれか一枚選んで次に進むと、このカードだけをexFatでフォーマットするか、6枚のカードを全てexFatでフォーマットするかを選択する画面になります。

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Pro 2の操作中にカメラ本体がオーバーヒートした場合は、撮影を中止しカメラを風通しの良い場所に置いて冷ましてください。カメラの温度が下がったら再び使用できます。

8.4.4 外部マイク使用時にノイズが発生、または音が出ない

  • ノイズが発生する場合:

    接続しているマイクがMic-in規格に準拠するかどうかを確認してください。Pro 2がサポートするマイクは現時点でMic-in規格だけです。さらに、ライン出力で接続した機器はノイズが発生する場合があります。

  • 音が出ない場合:

    接続しているマイク端子が4極型かどうかを確認してください。現時点でPro 2がサポートするのは3.5mm 2極モノラル型または3極ステレオ型のみで、4極型はサポートしません。また、Mic-in規格のマイクかどうかも確認してください。

8.4.5 パノラマ音声を合成すると1チャンネル少なくなる

現在のところPro 2に搭載される4つのマイクの位置は同じ高さで上下の情報がないので、1チャンネル少ないのは正常な動作です。

8.4.6 Googleストリートビュー: 位置が取得できない

屋内で録画するとGPS信号が弱くなるため遮蔽物の影響を受けやすくなります。

さらに、GPSモジュール自体が電子機器の影響を受けます。GPSモジュールとPro 2や他の電子機器との間隔は十分に開けてください。

8.4.7 タイムラプス写真を合成すると画像のジッター (揺らぎ) が発生する

タイムラプスの写真撮影ではジャイロ補正を利用しますが、これはジッターの一因となります。ジャイロ補正を使っていない場合は、床が揺れていたり三脚が不安定になっていたりしていないかを確認してください。

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